当日は集合より1時間くらい前から続々とヒラッパーズメンバーの車が到着します。どうやら子供だけではなく、父兄も楽しみにしていたようです。
注意事項を聞き、プールに入ってからは、体験会に参加です。
すでに2mの水深にしてあるプールに130cm前後の身長の小学生が飛び込んでいきます。泳ぎが苦手で試合を断念した子も仲間が一緒だと無敵のようです。世界で戦っているハイパフォーマンスチームのみなさんの技を真剣に見ながら、障害物の練習、飛び込み練習などこなしました。
体験会の後はいよいよ開会式です。チームから奈良部元春さんと、久保田純令さんが代表して選手宣誓を行いました。残念ながらマイクが入っていなかったので、何を宣誓したのかは下記でお楽しみください。
『(二人)宣誓、
(元)私たちユース一同は、海を守るライフセーバーのたくましい体力と技術を目標にし、
(純)私たちジュニア一同は、仲間への思いやりと泳力の向上を目標に練習をしてきました。
(元)未来の神奈川県の海を守るため、
(純)今日一日、全力を出し切ることを誓います。
(元)2016年2月21日 湘南ひらつかライフセービングクラブ ユース代表 奈良部元春
(純)ジュニア代表 久保田純令』
(写真は神奈川県ライフセービング連盟より抜粋)
競技では招集に遅れないように観覧席もピリピリしながら子供に声をかけます。プールサイドには常に大村リーダーと長田コーチがスタンバイしてウォーミングアップや競技の進行に合わせた最後の調整に余念がありません。大会の出場に慣れていない不安そうな子供たちも、プールサイドでコーチたちの顔を見て、安心して競技に取り組む事が出来たようです。
大会では大きなハプニングがリレーで2つも発生してしまいました。中学男子のメドレーリレーは惜しくも4着・・・となりましたが、失格チームがあり、繰り上がりの3位となりました。何事もあきらめずに最後までやり抜いたことが身を結んだ瞬間でした。少数チームでリレーが組め、初めてのメドレーリレーを体験でき、本当にこの瞬間仲間に感謝!です。
大会最後に小学生のレスキューチューブリレー決勝がありました。1泳、2泳、3泳と、泳者が変わるごとに順位を上げ続け、アンカーの4泳ゴール手前10メートルで前を行く最後の泳者に追いつき、追い越し1着でゴールしました。観覧席の悲鳴に似たエールはガラス越しにもかかわらずプールサイドにも聞こえていたそうです。
リレーが終わった瞬間感動で涙する複数の母たち・・・その5分後にチームに失格が伝えられました。幻の1着でした。子供たちは、悔しさや反省、情けなさ、悲しさだけではなく、「それでも私早かったよね!?」という前向きな発言もあり、誰も口にしないけれど『チームだから』を胸に、互いを責めたりせず、気丈に閉会式を迎えました。
「大会の反省と今後について」というコメントを、選手宣誓をした奈良部選手、久保田選手がスピーチし、大会は終了しました。
大会にご協力いただいたすべての皆様、本当にありがとうございました。
≪競技成績≫
・50mジュニア・レスキューチューブスイム(小学1,2年生:混合)
3位 中根 由喬
・50m障害スイム(小学3,4年生:混合)
3位 久保田 純令
・50m障害スイム(小学5,6年生:女子)
2位 渡辺 あゆみ
・100m障害スイム(中学生:男子)
7位 奈良部 元春
・100mマネキントゥ・ウイズフィン(中学生:男子)
5位 奈良部 元春
・4×50m障害物リレー(小学3~6:混合)
7位 湘南ひらつかA;沖・桐山・久保田・渡辺
・4×50m障害物リレー(中学生:男子)
4位 湘南ひらつか;笹生・多田・奈良部・桐山
・4×50mメドレーリレー(中学生:男子)
3位 湘南ひらつか;笹生・多田・奈良部・桐山
大会記事についてはLifesavingweb.comからもご覧ください。
大会のすべての競技結果については神奈川県ライフセービング連盟ページをご覧ください。